色付きおりもには要注意!色別にみる病気とは?!
目次
女性であれば、誰しもが体験したことのあるおりものによる不快感。
ペタペタと下着にくっついたり、下着が黄ばんでしまったりと良いことはありませんよね。
夏場であれば、ニオイの原因になってしまうことも…。
「できることならおりものなんて無ければいいのに…」
そう思ってしまう方も少なくないかもしれません。
しかし、厄介だなと思う反面、女性の健康を保つ上で大変欠かせないものです。
通常のおりものであれば、半透明から乳白色の色味で、少し粘り気がある程度ですが、時に形態や色を変え、私達の体に病気であるサインを送ってくれます。
このおりもののサインが無ければ、気づくのが遅れて病気が進行してしまうかもしれませんよね!
だからこそ、日頃のおりものの状態をチェックするのは非常に大切なことなのです。
今回は、女性の体に欠かせないおりものの色別に見る病気をご紹介させていただきます!
そもそもおりものって何?
まず初めに、おりものがそもそも何なのか、女性の体にどのように働いてくれているのかについてご説明いたします。
女性として生まれた以上、切っても切り離せない存在のおりものですが、先ほども書いたように下着が汚れたり、ニオイのもとになったりと良いイメージはありませんよね。
しかし、おりものは女性の体を守る大切な要素の1つなのです。
おりものには膣内に入ってくる細菌の侵入を防ぎ、受精の際には精子をスムーズに受精させる役割を担っています。
おりもののpH値は酸性~弱酸性を示しており、酸性に弱い雑菌の繁殖を抑える役割をしているのです。
そのため、pH値がアルカリ性に傾いてしまうと雑菌が繁殖してしまうので、痒みやニオイ、性病にかかってしまうリスクが高くなってしまうのです。
また、おりものの量や色は周期によって異なるのは広く知られていると思います。
女性ホルモンの影響を受けることで、排卵期の前後は一番量が多くなり、排卵期が近づくたびに色は乳白色から透明に、質感は粘り気を増すようになります。
反対に、排卵期が過ぎてしまうと白っぽく濁りはじめ、水のようにサラリとした状態へと戻っていきます。
妊娠を望む方は排卵期を狙って性交をされると思うので、周期にプラスして、おりものの状態も併せてチェックをしておくと妊娠しやすいかもしれませんね♪
年齢別にみる量については、女性ホルモンが活発に分泌される20代が一番多く、女性ホルモンの分泌量が減る閉経のタイミングで量が減っていき、年齢を重ねるごとに量が減少傾向にあるということが分かっています。
おりものの色はどうやってチェックするのが良いの?
下着やおりものシートについたおりものの色を見て、
「おりものが黄色い・・・これって病気!?」
とハラハラした方もいるかもしれませんが、下着やおりものシートについたおりものが黄色くなってしまうのは至って普通のことなので安心しても大丈夫です。
おりものは時間経過とともに黄色みを増してしまうので、正確な色のチェックをしたいのであれば、体内から排出されたばかりのおりものをチェックする必要があります。
そのため、トイレットペーパーでふき取った時に色をチェックするのが一番確実な方法と言えるでしょう。
おりものの色については個人差があるので、真っ白な人もいればクリーム色っぽい人もいると思います。
クリーム色程度の黄色さであれば正常の範囲ないなので過度な心配は必要ないですよ♪
赤色のおりものはどんな病気?
赤いまたは、ピンク色をしたおりものの場合、血液が混じっているケースが考えられます。
女性の生理現象として月経があるため、月経前後に赤い色のついたおりものが見られても経血が混じったものであり珍しいものではありません。
心配なのは、月経以外のタイミングで赤い色が出てしまう場合です。
様々な要因が考えられますが、不正出血のケースも考えられます。
不正出血として有名なのが、子宮頸がんです。
子宮頸がんは、近年20後半~30代の若い年齢で発症する場合もあり、進行すると治療が難しくなると言われています。
モデルで女優の姉agehaモデル加賀美早紀さんも子宮頸がんのステージ3であることを告白し、“若いから大丈夫”といった感覚は無くなりつつあるのではないでしょうか。
また、トリコモナス原虫によって引き起こされるトリコモナス膣炎やカンジダ菌によって引き起こされるカンジダ膣炎といった膣炎でも不正出血をしてしまう場合があります。
放置してしまうことで不妊に陥ってしまう場合があるので、外陰部のかゆみや痛みといった症状が現れはじめたら早めに医療機関へ受診するようにしましょう。
赤色のおりものがくすみ、茶色に変わってしまう際も不正出血が疑われるので注意が必要です。
黄色のおりものはどんな病気?
先ほども書いたように、ほんのり黄色いクリーム色程度であれば問題ないですが、黄色みが強い場合は病気の可能性が疑われます。
病気としては、淋病やトリコモナス膣炎が挙げられます。
淋病は膿のような形状で黄色っぽいおりものが出ます。さらに、ニオイも強いため変化には気づきやすいと思われます。
淋病も不妊の原因になると言われ、目に感染してしまった場合には失明を招く恐れもあるようです。
また、性病として有名なクラミジアも黄色いおりものが出ることで知られています。
おりものの量が増え、排尿時に痛みを伴い、酷くなると卵管炎といったさらなる病気の引き金にもなってしまうので、早めの治療が必要です。
黄緑のおりものはどんな病気?
体から黄緑色のおりものが出てきたときは驚く人がほとんどだと思いますが、実際に黄緑の色に変化してしまう病気が存在します。
例えば、トリコモナス膣炎は上に書いたように、血が混じったような赤いおりものがでる場合もありますが、黄緑色のおりものがでる場合もあります。
おりものの状態としては泡状で出てくるため変化としては気づきやすいと思います。感染してしまうと魚のような生臭いニオイのおりものが出始めるので早めに対処しておきたい病気です。
他にも、細菌性膣炎(非特異性膣炎)でも黄緑色のおりものが出ることがあります。これは、女性の自浄作用という体を守る働きが低下し、膣内の状態が悪化することで発病してしまうため、性病というわけではありません。
抗生物質の長期使用や寝不足やストレスといった免疫力低下も細菌性膣炎を引き起こしやすいので注意が必要です。
おりものの異常が出ると妊娠できない!?
おりものに異常が見られても、自然治癒で治る場合があります。
例えば、免疫力の低下によって細菌性膣炎になってしまった場合、免疫力の回復次第では自然に治っていく場合があります。
しかしながら、これは稀な例であり、ほとんどの場合が放置することで悪化してしまいます。
不妊になるケースも珍しくないため、やはり早めの治療が必要になってきます。
特に、子宮頸がんなどは命にかかわる重大な病気なので、異変に気付いたらすぐに医療機関へ受診するようにしてくださいね。
おりものの異常が見つかった場合は…
おりものは厄介な存在ではありますが、女性にとっては病気のサインを教えてくれる非常に大切な存在です。
おそらく、この記事に目を通してくださっている方の中にはおりもののおかげで病気に気付けたという方もいるのではないでしょうか。
早めに治療をすればすぐに完治させることができるので、不妊になる可能性も低くなると言われています。
もちろん、自分が感染している場合は、パートナーに移してしまわないようにしっかりと完治させる必要がありますし、パートナーも病気に感染していないか検査をしていく必要があります。
疑わしいパートナーと性交をする際は、しっかりとコンドームなどを用いて自分の体を守るようにしましょうね♪