デリケートゾーンの黒ずみを解消するには!【実践編】

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2017/03/01

茶色いおりもの…これって病気!

おりものは女性の自浄洗浄を促してくれる必要不可欠な存在です。

本来であれば、白く濁った色や、透明が一般的ではありますが、時として茶色く濁ったおりものが出ることもあります。

トイレットペーパーについた茶色いおりものを見て

「え?!もしかして…私、病気?!」

とびっくりしてしまう方も多いと思います。

また、おりものというと女性特有の成分であり、男性にとっては馴染みがないもの。

おりものが茶色いなんて言っても性病だと疑われるだけですし、そもそも「おりものって何!?」と妙な空気が流れてしまうことでしょう。

同性同士であっても相談しにくい内容だけに、男性に相談なんてもってのほかですよね。

しかし、おりものが茶色い場合は何かしらのトラブルが起こっている証拠。

一概に病気とは言えませんが、安心してしまうのも間違いです。

しっかりと自分の体の声に耳を傾けて、おりものが茶色くなってしまった経緯を考えてみてくださいね!

 

おりものって何!?

女性であれば、おりものという存在をしっている方がほとんどだと思いますが、どういった働きをして、何のために作られているのか分からないという方のほうが多いのではないでしょうか。

まずは、おりものが何なのかを説明させていただきますね!

女性にとっては切っても切り離せない存在のおりものですが、普段生活している中では、どちらかといえば厄介な存在の部類に入るのではないでしょうか?

ペタペタとくっ付いて気持ち悪いし、ニオイも気になる、お気に入りの下着が汚れてしまう可能性だってあります。

できることなら、おりものが出ない体になりたいと思っているかもしれませんが、女性に生まれてしまった以上そういうわけにはいきません。

なぜなら、おりものは膣内に入ってくる細菌の侵入を防ぎ、受精の際には精子をスムーズに受精させる役割を担っているからなのです。

こう聞けば、すごく大切な存在だと気付くことができますよね

 おりものは女性ホルモンの影響を大きく受けているため、排卵期前後が一番おりものの量が多くなります。

ピークが排卵期(23日)程度で、次に、排卵期前、排卵期後と量に変化がみられます。

排卵期前は透明で、排卵期が近づくにつれて粘り気がつよくなり、排卵期をすぎると白っぽく濁りはじめるので、体のサイクルを掴むためにもおりものの状態チェックはかかせません。

年齢からみても、やはり女性ホルモンが活発になりはじめる10代からおりものの量が増え始め、20代がピーク、30・40代から量が下降傾向で、閉経後は女性ホルモンの量も減ることから、おりものの量も激減してしまいます。

そのため、女性ホルモンのバランスが乱れてしまうとおりものの量にも変化が見られてしまうのです。

 

おりものが茶色い時は、血が混じっているの?

おりものについて詳しく分かったところで、本題のおりものが茶色くなってしまう現象についてお話させていただきます。

おりものが茶色く濁ってしまう多くの原因は生理などの血液と関係しています。

特に生理時はおりものに色がつきやすい時期ではないでしょうか。

生理が1週間程つづいた後、体は経血を出すのをやめ、おりものを出すように切り替えてくれます。

この切り替えのタイミングで茶色いおりものが出やすいと言われています。

これは、経血とおりものが混じってしまっただけなので心配いりません。

それに、おそらくこの原因が、多くの女性が体験している「茶色いおりもの」の正体です。

生理後だけでなく、生理前でも経血が混じってしまうこともありますが、その後生理がくるようであれば問題はないでしょう。

 

問題なのは、茶色いおりものが出た後に生理がこないというパターンです。

 

では、生理前後以外でどのような時におりものが茶色くなってしまうのでしょうか。

妊娠後・中絶後である

妊娠や中絶といった子宮内に大きな傷を負ってしまうと、後々出血が止まらなくなってしまうことがあります。

この場合、真っ赤な血液といった表現が良いかもしれませんが、この出血とおりものがまじることで茶色いおりものが出る可能性があります。

何度も繰り返してしまう場合は傷の治りが悪く、出血を繰り替えしてしまいやすい体質にあると言えるでしょう。

自己判断せずにしっかりとかかりつけの産婦人科へ相談してみてくださいね!

 

不正出血って何?!

生理の時以外に出血してしまうことを不正出血と呼びます。

一言で不正出血と呼んでいますが、実は不正出血を引き起こしてしまう要因は様々あるので注意が必要です。

大きく分けて、ホルモンの乱れによって引き起こされるもの(機能性出血)と、子宮や膣の病気によって引き起こされるもの(気質性出血)の2種類があります。

そのため、ホルモンのバランスで出血していると思ったら、実は病気だったというパターンもあり得てしまうのです。

 

ホルモンバランスの乱れによる茶色いおりもの

 

 ・月経サイクルの間に起こる茶色いおりもの

生理と生理の間に卵胞ホルモンの分泌が低下することにより起こってしまう出血で、中間出血や排卵出血とも言われています。

生理痛のような下腹部の痛みが伴い、生理と勘違いしやすいですが、排卵時による出血のため生理のようにダラダラと出血が続くことはありません。

長く続くようであれば別の原因が考えられるので注意が必要ではありますが、基本的に中間出血であった場合はホルモンバランスの影響を受けたものなので心配はいらないでしょう。

 

・黄体機能不全

女性ホルモンの1つである黄体ホルモンを分泌する黄体部分がうまく機能しないことで黄体機能不全が起こってしまいます。黄体ホルモンの分泌量が少ないことで子宮内膜が剥がれおち、生理ではないタイミングで出血してしまうので、茶色いおりものが確認されることがあります。

不妊症などにもつながりかねないので、しっかりとした治療が大切になってきます。

黄体機能不全の方は、基礎体温の高温期が短く、また高温期の時の体温が低くなってしまうという特徴があります。

 

病気によって引き起こされる茶色いおりもの

ホルモンバランスの乱れによる機能性出血にくらべ、病気によって引き起こされる不正出血のほうが多い印象です。

中には命にかかわる重大な病気もあることから、一時的な出血だからと甘くみてはいけませんよ!

自分で確認することは難しいですが、出血する位置により病気を判別することができます。

 

・子宮内膜ポリープ

子宮内膜に良性腫瘍のポリープが出来てしまうため不正出血が起きてしまう可能性があります。出血場所は子宮奥になるため、自分では確認することができません。

 

・膣がん

膣壁側面に発生する癌の1つです。60代以上や、ヒトパピローマウィルスの感染が認められる人がかかりやすいと言われている病気です。

 

・卵巣脳腫

卵巣にできる腫瘍のことです。原因は不明ですが、全世代を通して発生してしまう可能性があるため注意が必要です。

 

・頸がん

上にかいた膣癌同様に、ヒトパピローマウィルスの感染が大きく関与している癌です。

子宮の入り口付近から頸管に発生します。

 

もちろん、上にあげた以外にも沢山の病気の原因があり、中には膣や子宮に原因がなく不正出血をしてしまう場合もあります。

この場合、全身の病気や血液の病気の場合があるので、その際は広い視野をもって診断をする必要があります。

 

嬉しい出血?!着床出血とは

妊娠を希望している方にとって出血があると

「今月もまた生理が来てしまったのね・・・」

と肩を落としてしまいがちですが、実は着床時に出血を伴うことがあるのです。

この出血を「着床出血」と言います。

着床する際に、絨毛によって子宮壁を傷つけてしまうことで出血します。しかし、全ての人が着床出血をするわけではありません。

割合としては50人に1人といったところなので、反対に着床出血がないからといって着床していないわけではありません。

ほとんどの方が1~3日程度、長い人で1週間程度続くと言われ、その間は茶色のおりものとして体外に排出される場合もあるようです。

 

油断は禁物!しっかりとケアをしてあげてくださいね

茶色のおりものが出てきた時は、着床出血のように嬉しいこともありますが、ほとんどの場合は体がSOSを発している時です。

ホルモンバランスの乱れもストレスや寝不足などで改善してあげることが可能です。

安易に自分で判断してしまうと、重大な病気が見つかって取返しのつかないこともよくあります。

 

茶色いおりものが続く場合は、しっかりと信頼できる病院で相談をしてみてくださいね