季節別にみるデリケートゾーンの痒みについて!
女性のデリケートゾーンで一番起こりやすいトラブルが“かゆみ”の症状ではないでしょうか。
女性なら誰しもムズムズと痒くなる不快感に嫌な思いをした方も多いと思います。
特に、仕事中や彼とのデートで痒みに襲われた時はとても辛いですよね!
他のお肌と同様に、気が済むまで掻いてしまいたいと思いますが、皮膚の薄い繊細な場所のため、ガシガシと掻きむしってしまっては傷ができてしまったり、血が出てしまったりと悲惨なことになりかねません。
さらには、傷ができたことで化膿してしまうと新たな痒みの原因にもなってしまいます。
お風呂や、シャワーの後は一時的に収まった気になりますが、それは根本的な解決ではありません。
痒みが出てしまう原因を探らなければ根本解決とはいきませんよね。
デリケートゾーンの痒みの悩みは女性の3割が悩んでいる!
不潔なイメージであったり、性病と誤解されてしまったりと、デリケートゾーンの痒みはなかなか人には相談できない悩み1つ。
痒みに悩まされているのって自分だけ!?と悩んでしまう方も多いかもしれません。
しかし、実際には多くの女性が悩んでいるのですよ。
20代から60代の女性800名を対象とした女性のデリケートゾーンの悩みを調査した結果によると、痒みの悩みに悩んでいる女性は約37%という結果が出ています。
これは、ニオイの悩みにつぐ2位の結果なのですよ!
さらに、20代女性では約51%の女性が悩んでおり、2人1人が痒みに対する悩みを持っているという結果が!
痒くなる原因は?
多くの女性が悩んでいるからといって安心感を抱くのは大間違い!
痒みを引き起こす原因は様々あるので、軽く考えていると実は病気の可能性だった!なんてこともあり得てしまいます。
ではどのような状態になると痒みが起こってしまうのでしょうか?
◇洗いすぎ
痒みがでてしまうと不潔なイメージもつきまとうことから、ついゴシゴシと洗いすぎてしまうものですが、実はその洗いすぎが痒みを引き起こしている可能性があります。
お肌はpH値で見ると弱酸性を示しています。
これは、酸性気味にすることで殺菌作用があり、雑菌の繁殖を抑える効果があると言われています。
しかし、洗浄の際に使うお水は中性、ボディーソープはアルカリ性の物が多く、お肌のpH値を弱酸性からアルカリ性に傾けてしまう傾向にあります。
アルカリ性に傾いてしまうことで雑菌が繁殖しやすくなり、それに伴い痒みも出てくるという悪循環になってしまうのです。
一度pH値がアルカリ性に傾いてしまうと、弱酸性状態に戻すのに3時間もかかると言われているので、トイレの際もデビを使いすぎないよう注意が必要です。
デリケートゾーンは弱酸性のボディーソープやデリケートゾーン専用の石鹸などで洗うのが良いでしょう。
◇お肌が乾燥している
デリケートゾーンに限らず、乾燥したお肌は痒みを引き起こすと言われています。
乾燥したお肌の表面は、潤いを保つ成分(セラミドなどの細胞間脂質)が減少しており、肌のバリア機能が衰えた状態です。
そこに外部からの刺激が加わることで痒みを引き起こすと言われています。
特にデリケートゾーンは他の皮膚に比べ、潤いを保つ成分のある角質層が薄いため乾燥しやすい傾向にあります。
肌表面にある皮脂も落とし過ぎると乾燥しやすくなるので、熱い温度のお風呂に浸かる習慣のある方は要注意。
40℃以下のぬるめのお湯に長く浸かるほうが乾燥肌対策にもなりますよ!
お風呂のあとはしっかりと保湿をし、乾燥を防いであげるのが乾燥を防ぐポイントですよ♪
◇蒸れている
特に生理中に多い原因が、蒸れによるものです。
生理用品に吸収されずに残った経血や汗により湿度の高くなったデリケートゾーンでは、お肌がかぶれ、痒みを引き起こしやすくなります。
さらには雑菌も増えやすく、生理中のデリケートゾーンは非常に敏感です。
こまめに生理用品を取り換えるなど工夫をすることで清潔に保ち、締め付けが少なく通気性・吸湿性の良い綿タイプのショーツを利用することで、痒み原因となる蒸れを防ぐことが可能です。
◇摩擦が起きている
摩擦が起きることで、皮膚表面にある皮脂や角質といったバリア機能が剥がれやすく、乾燥しやすくなってしまいます。
乾燥することで摩擦の刺激が痒みとなって表れてしまうというわけです。
さすがに日常生活で下着をつけずに過ごすというのは難しいので、多少なりとも摩擦は避けられない問題ですが、軽減させてあげることは可能です。
女性ならつい手が伸びてしまいそうなレースのランジェリーなどは非常に摩擦を引き起こしやすく、お肌へのダメージが大きい素材です。
反対にサラリとしたシルク素材やコットン素材は肌当たりが優しく、摩擦も少ない素材なので、乾燥が気になり始めたら下着の素材を変えてみる方法もアリだと思います。
◇性病になっている
痒みに襲われて一番心配になるのが性病ではないでしょうか。
性病というと性行為のある方だけが対象という印象もありますが、実はお風呂やトイレ、タオルといった知らない人と共有する場面で感染してしまう場合もあるんです。
そのため、性行為をしていないから安心というわけではありませんよ!
放置してしまうと最悪妊娠の出来ない体になってしまうことのある性病。
心当たりがある方は早めに医療機関へ受診することをオススメします!
季節別で痒くなる原因はあるの?
それでは本題!
一通り痒くなる原因を覚えたところで、痒みが出やすい季節というのはあるのでしょうか?
人によっては春に痒みは出ないけれど、夏になると痒くなるという方もいるかもしれませんね!
◇春
春といえば入学や新社会人など新しい環境に身を置くという方も多いと思います。
新しい環境になるということはそれだけ体にストレスがかかりやすいということ。
もちろん、人によりストレスの感じ方に違いはありますが、ストレスを受けると体の免疫力が低下すると言われています。
もちろん、デリケートゾーンも例外ではありません。 免疫力が落ちることで膣カンジダを引き起こしたり、細菌感染したりすることもあるのですよ!
◇夏
夏といえば気候の暑さから汗をかき、代謝が上がる季節ですが、デリケートゾーンも汗によるかぶれが出やすくなってしまいます。
特に生理中は経血も加わることでムレやすく、かぶれやすい環境と言えるでしょう。
こまめにナプキンや下着を取り換えるなどのケアを取り入れてみてくださいね♪
◇秋
読書の秋や食欲の秋ということで、何をするにも向いている落ち着いた季節ではありますが、意外にも寒暖差が激しい季節。
寒暖の差が激しくなると体温管理も難しい季節と言えるでしょう。
体調を崩してしまうと免疫力が低下し、デリケートゾーンにも影響が…。
しっかりと気候にあわせた服装や生活習慣を見直すなど、体調管理に気を付けてくださいね♪
◇冬
特にトラブルを感じることが無さそうな冬ですが、タイツやパンツスタイルが増えることでデリケートゾーンもムレやすく、かぶれやすい環境が整ってしまうのが冬の季節。
また、タイツなどはお肌を締め付けやすく、摩擦を引き起こしやすいので、摩擦による痒みが出てしまう場合もあります。
締め付けの少ない、通気性の良い素材のタイツを選ぶなどの対策も試してみてくださいね♪
季節によって痒みを引き起こす原因がそれぞれ違うということに驚かれる方もいると思います。
季節ごとの痒くなる原因を覚えておけば、しっかりと対処ができるようになりますよね!
もちろん、年中痒みがないのが理想ですが、なかなかそう簡単にもいかないところが悲しいところ…。
しっかりと環境から見つめなおして、痒みのでる回数を減らすことができたら嬉しいですね♪