デリケートゾーンの痒み!これって病気?!
女性のデリケートゾーンで一番起こりやすいトラブルが“かゆみ”の症状だと言われています。
女性なら誰しも1度経験したことがあるのではないでしょうか?
仕事中や大好きな彼とのデートでムズムズした痒みに襲われた時は非常に辛いですよね。
かゆくて我慢ができないときは、気が済むまでかいてしまいたいと思いますよね。
しかし、デリケートゾーンは非常に皮膚が薄い繊細な場所のため、軽くかいたつもりでも血が出てしまったり、傷ができたことでばい菌から化膿してしまったりと思うように対処ができないのが困ったところです。
一時的であればお風呂やシャワーで一時的にかゆみが収まった気になりますが、それでは一時しのぎであって根本的な解決ではありません。
痒みの出る原因を解決できず、何度もかゆみに悩まされてしまうだけです。
では、デリケートゾーンを悩ませるかゆみの原因とは一体なんなのでしょうか?
デリケートゾーンの痒みの悩みは女性の3割が悩んでいる!
デリケートゾーンが痒いというと、不潔なイメージや性病などと誤解されてしまう恐れがあるので、なかなか人には相談できない悩みですよね。
特に彼氏には相談できない悩みの1つではないでしょうか。
「もしかして、ムズムズと痒みが出ているのは自分だけ!?」
こんなふうに悩んでしまう方も多いかもしれませんが、実は多くの女性が悩んでいるのですよ。
20代から60代の女性800名を対象とした女性のデリケートゾーンの悩みを調査した結果によると、ニオイに対する悩みが約43%と1位だったのに対し、痒みの悩みは約37%で2位という結果が出ています。
思っていた以上に皆悩んでいるというのがお分かりいただけると思います!
さらに、20代女性では約51%の女性が悩んでおり、2人1人が痒みに対する悩みを持っているという結果が!
痒くなるタイミングは『原因不明だが時々気になる』が約43%、『生理中』が約42%と大きく締めており、生理中や不意に来る痒みに頭を抱えている女性が多いことが分かります。
痒くなる原因は?
多くの女性が悩んでいるからといって原因は様々あるので、一概にみんなが悩んでいるから安心というわけにはいきません。
ではどのような状態になると痒みが起こってしまうのでしょうか?
◇お肌が乾燥している
デリケートゾーンに限らず、乾燥したお肌は痒みを引き起こすと言われています。
乾燥したお肌の表面は、潤いを保つ成分(セラミドなどの細胞間脂質)が減少しており、肌のバリア機能が衰えた状態です。
そこに外部からの刺激が加わることで痒みを引き起こしてしまうのです。
特にデリケートゾーンは他の皮膚に比べ、潤いを保つ成分のある角質層が薄いため乾燥しやすい傾向にあります。
肌表面にある皮脂も落とし過ぎると乾燥しやすくなるので、熱い温度のお風呂に浸かる習慣のある方は要注意。
40℃以下のぬるめのお湯に長く浸かるほうが乾燥肌対策にもなりますよ! お
風呂のあとはしっかりと保湿をし、乾燥を防いでげるのが良さそうです。
◇洗いすぎている
痒みがでてしまうと不潔なのかと思い、つい洗いすぎてしまうものですが、実はその洗いすぎが痒みを引き起こしている可能性があります。
お肌はpH値で見ると弱酸性を示しています。これは、酸性気味にすることで殺菌作用があり、雑菌の繁殖を抑える効果があると言われています。
しかし、洗浄の際に使うお水は中性、ボディーソープはアルカリ性の物が多く、お肌のpH値を弱酸性からアルカリ性に傾けてしまう傾向にあります。
アルカリ性に傾いてしまうことで雑菌が繁殖しやすくなり、それに伴い痒みも出てくるという悪循環になってしまうのです。
一度pH値がアルカリ性に傾いてしまうと、弱酸性状態に戻すのに3時間かかると言われているので、トイレの際もビデを使いすぎないよう注意が必要です。
デリケートゾーンは弱酸性のボディーソープやデリケートゾーン専用の石鹸などで洗うのが良いでしょう。
◇蒸れている
特に生理中に多い原因が蒸れによるものです。
生理用品に吸収されずに残った経血や汗により湿度の高くなったデリケートゾーンでは、お肌がかぶれ、痒みを引き起こしやすくなります。
さらには雑菌も増えやすく、生理中のデリケートゾーンは非常に敏感です。
こまめに生理用品を取り換えるなど工夫をすることで清潔に保ち、締め付けが少なく、通気性・吸湿性の良い綿タイプのショーツを利用することで、痒み原因となる蒸れを防ぐことが可能です。
◇摩擦が起きている
摩擦が起きることで、皮膚表面にある皮脂や角質といったバリア機能が剥がれやすく、乾燥しやすくなってしまいます。
乾燥することで摩擦の刺激が痒みとなって表れてしまうというわけです。 さすがに日常生活で下着をつけずに過ごすというのは難しいので、多少なりとも摩擦は避けられない問題ですが、軽減させてあげることは可能です。
例えば下着の素材に注目!
女性ならつい手が伸びてしまいそうなレースのランジェリーなどは非常に摩擦を引き起こしやすく、お肌へのダメージが大きい素材です。
反対にサラリとしたシルク素材やコットン素材は肌当たりが優しく、摩擦も少ない素材なので、乾燥などが気になり始めたら下着の素材を変えるのも対応策の1つです。
◇性病になっている
痒みに襲われて一番心配になるのが性病ではないでしょうか。
性病というと性行為のある方だけが対象という印象もありますが、実はお風呂やトイレ、タオルといった知らない人と共有する場面で感染してしまう場合もあるのです。
そのため、性行為をしていないから安心というわけではありませんよ!
放置してしまうと最悪妊娠の出来ない体になってしまうことのある性病。
心当たりがある方は早めに医療機関へ受診することをオススメします!
痒みの出やすい性病は…
・膣カンジダ
性病として分類されますが、性病ではなく、普段体に存在している常在菌であるカンジダ菌が異常増殖によって起こります。
我慢ができないほど痒みや、ポロポロとした白濁したおりものが出た場合は膣カンジダを疑った方がよさそうです。
風邪をひいてしまった時など、免疫が弱っている時になりやすい病気のため、性行為の経験のない女性でも陥ってしまう可能性があります。
・腟トリコモナス
原虫が原因で感染してしまう性病ですが、タオルやお風呂といった接触の機会さえあれば性行為をしたこのない方でもかかってしまいます。
強い痒みがあり、緑や黄色といった泡状のおりものが主な症状です。
・毛じらみ症
毛じらみ症は粘膜部分ではなく、アンダーヘアについたシラミが原因として起こります。強烈な痒みを引き起すのが特徴。
シラミが吸った血が下着につくことで、血尿と勘違いしてしまう方も多いようです。
デリケートゾーンだけでなく、毛のあるところであれば性行為が無くても簡単に感染してしまうため、早めに処置が必要となります。
かゆみは誰も経験済み!心配ならば医療機関へ!
かゆみを感じる強さは人ぞれぞれ違いますが、20代の女性の2人に1人、全体でもはデリケートゾーンの痒みを感じたことがあるということから、痒みが出たからといって過度に心配する必要はありません。
痒みだけであれば市販のデリケートゾーン専用の痒み止めなどを使うのも一つの解決方法ですね♪
ただし、おりものがいつもの状態と違う、薬が効かないほど痒みが強く我慢できない場合は速やかに医療機関へ受診されることをオススメします。
なかなか相談しにくい痒みの悩みから解放されて、ストレスフリーな生活を送りたいものですね♪
≪参考サイト≫
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/29962