デリケートゾーンの黒ずみを解消するには!【実践編】

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2017/02/06

デリケートゾーンの水疱…それ性器ヘルペスかも!

ある日気づいたらトイレで用を足すたびに鋭い痛みに襲われる…ふとデリケートゾーン(陰部)を覗いてみるとプツプツとした水疱を発見!!

こんな経験はありませんか?

女性にとってのデリケートゾーンのトラブルというのは恥ずかしさもあり、なかなか病院へ相談できない人が多く、悪化しがちな傾向があります。

ふとした時に出てくるムズムズとした痒みや生理時のヒリヒリとしたかぶれは、よくあるトラブルではありますが、中でもプツプツとした水疱が出始めた時は体からのレッドカードが出ている証拠

もちろん、かぶれが悪化して水疱が出来る場合もありますが、鋭い痛みや発熱などがあった場合には、かぶれではなく性器ヘルペスが原因かもしれません。

唇などに水疱ができて口唇ヘルペスと診断を受けた方もいるかもしれませんが、性器ヘルペスも口唇ヘルペスの仲間なのですよ!

非常にかかりやすい性病である性器ヘルペスなので、どういう症状が出るのか、感染の仕方などをしっかりと覚えておけば、性器ヘルペスを回避することもできます。

そこで今回は、デリケートゾーンの怖いトラブル、性器ヘルペスについてご紹介いたします♪

性器ヘルペスって何??

性器ヘルペスは多くの方が知っている、非常に一般的な性感染症です。かかったことはないけど、名前は聞いたことがあるという方は多いと思います。

単純ヘルペスウィルスという菌が原因であり、1型と2型がありますが、下半身に症状がでるのは2型だと言われています。

先ほど書いた、口唇ヘルペスは単純ヘルペスウィルス1型に属します。 年間、日本には推定72,000人の性器ヘルペスの患者がいると言われ、男性よりも女性の患者の方が多く、その中でも、性に関心を持ち、性生活が多く活発になる20代の患者数が一番多くなっています

性感染症なので、基本的にはウィルスを持ったパートナーと性交をするすることで感染します。

一部では、ヘルペスウィルスが付着したトイレやタオルといった物でも感染してしまうパターン、母親が性器ヘルペスに感染しており、産道を通ることで感染してしまう母子感染のパターンもあります。

しかも、1度感染し、ヘルペスウィルスが神経の奥まで入り込んでしまうと、薬が効きなくなるため、体力低下や外傷などのきっかけがあるたびに再発を繰り返してしまうのです!

体内にウィルスが居座り続けてしまうわけです。これは絶対になりたくない性病の一つですね…。

性器ヘルペスの症状は?

女性の場合、潜伏期間が数日~1週間程度あった後、デリケートゾーン周辺の熱っぽさや痛み、かゆみといった違和感を覚え始めることが多くなります。

おそらく、この頃はムズムズとしたよくある異変だと思い、見過ごしてしまいがち。

市販のデリケートゾーンの痒み止めを塗るなどして過ごすと思います。 この症状から数日経つとデリケートゾーンの見た目にも変化が表れてきます。

直径2mmほどの小さな水疱がたくさん出来はじめ、トイレットペーパーで拭くのはもちろんのこと、下着の擦れや排泄物が付着しただけでも、肌がしみて、激しく痛みが出てきます。中には、38度台の高熱が出る場合も…。

痛みが悪化した場合は歩くことすら困難になり、仕事や遊びにいけないなどの弊害も出てくるそうです。

酷い場合には病院で立ち上がれず、入院になってしまうケースあるのだとか。 聞いただけでも痛々しいですよね!(泣)

≪主な症状一覧≫

・性器に水疱が小さな出来る

・性器にヒリヒリとした痛みがある

・性器が熱を持って腫れている

・排尿痛がある

しかし、感染すると必ず症状が出るかと言われるとそうではありません。

感染者の6割程度の方は症状が軽いため、感染していることに気付いていない場合も多く、知らず知らずのうちにヘルペスウィルスを媒介してしまっていたということもあり得るのです。

相手が持っていることも気づいていない場合もあれば、自分が感染していることに気付いていない場合もあるのです。

 

性器ヘルペスを治療するには?

では、こんなにも厄介な性病にかかってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?

まずは、自覚症状がある方は当然のことながら、パートナーに性器ヘルペスの症状があらわれている場合もしっかりと検診を受け、性病ヘルペスかどうかを判断してもらってください。

女性の場合は婦人科でも大丈夫ですし、近くに婦人科がないという方は皮膚科でも大丈夫です。

これまでの生理の状態や、症状などを問診され、診察台で医師の視診を受けるのが一般的。 基本的には視診で判断できる病気なので、視診のみで終わらせる場合もありますが、水疱の中の分泌液や血液を検査してヘルペスウィルスの有無を調べる場合もあります。

性器ヘルペスと診断された場合、抗ウィルス剤を服用、または患部に塗ることで症状を抑えていきます。大体1週間を目途に症状が治まるので、痛みや水疱といった違和感が消えたら完治ということで治療は終了です。

しかしながら、先にも書いたとおり、ヘルペスウィルスが神経の奥に入り込んでしまった場合には薬が効かず、体内からウィルスが居なくなることはありません

そのため、再発を繰り返し、頭を抱えている方も少なくないのです。 なんと、1年以内に8割以上が再発すると言われているのですよ!!

再発を繰り返し、年に6回以上繰り返してしまう人は2006年に制定された「再発抑制療法」という治療法を保険適用で受けることができます。

これは、1年間毎日薬を服用することで、ヘルペスウィルスの増殖を抑制し、水疱などの表面に出てくる症状を抑える治療法です。

性器ヘルペスの治療費は?

治療費は処方される薬や初診料によっても異なるため、一概には言えませんが、抗ウィルス剤を処方されたと仮定して、初診の場合は3,580円、再発の場合は1,790円程度

年に6回以上繰り返してしまう人へ向けた「再発抑制療法」では、1か月に4,850円ほどかかると言われています。

「再発抑制療法」が制定されたからといって、この金額を毎月払い続けると1年間の総額は約60,000円にもなってしまうため、保険適用だとしても決して安い治療法ではないようです。

性器ヘルペスになったら子供が作れないの?

体の中のヘルペスウィルスが消滅しないとなると、もう子供を作ったりできないのではと考えてしまう方も多いかもしれませんが、実際にはそういうわけではありません。

ヘルペスウィルスが一番感染しやすい時は、水疱などの症状が外側に出ている時なので、きちんと治療をし、症状を抑えた状態であれば感染する可能性は極めて低いとされています。

そのため、以前性器ヘルペスにかかったことがある、またはパートナーが性器ヘルペスにかかったことがあったとしても、以前のように性交をして問題ありません。

しかし、症状が落ち着けば感染しないからと安心して、抵抗力が落ちている時に性交をしてしまうと性器ヘルペスが発症してしまうこともあります

症状が出ていないからといって100%安心できるわけではないので、できるだけコンドームなどを使用し、感染を防ぐように心がけましょう。

性器ヘルペスはしっかり治療をすればいつも通りの生活ができる!

なんとなく性器ヘルペスという名前は知っていたけれど、症状や再発率、また治療費などを考えると、やはりかかりたくない性病の1つだと感じるはずです!

ましてや、自分だけでなく、パートナーにまで迷惑をかけてしまいます。治療をする際はパートナーと一緒に治療をするのがお約束!

しっかりと治療をすれば性器ヘルペスであったことを忘れるくらい、通常の生活を送ることができるのです。

水疱がプツプツとで始め、痛みを伴うなど異変が現れたら、自己判断せずに医療機関を受診するようにしてくださいね♪